今、韓国では「背を伸ばす注射」として成長ホルモンの誤用が問題なっています。
韓国食品医薬品安全処(MFDS)が警告を出すほど深刻な状況に。
実はこれ・・・他人ごとではありません。
日本でも、SNSを中心に病気の治療を前提としない医療広告が増えています。
「自費で成長ホルモンを打ちませんか?」というものです。
この状況を、専門医の学会も問題視しています。
成長ホルモン剤の不適切な使用は・・・
● 効果が期待できない
低身長の治療で、成長ホルモン投与が適切、つまり有効と判断されるのは約5%。
あとの約95%の人は、打っても治療効果がほとんど期待できません。
誰でも成長ホルモンを増やせば、背が伸びるわけではないので注意してください。
● 副作用などが出る可能性
誤用すれば次のような副作用がでる場合もあります。
- 筋肉痛
- 関節痛
- 頭痛
- 耐糖能低下
- 血圧上昇
学会によると、悪性腫瘍(ガン)や心血管障害を発症する懸念も払拭できないそうです。
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成長ホルモンは専門医による指導の下で使うもの。
身長がまだ低くても、病気でない場合は「食事・睡眠・運動」の見直しが第一です。